南アルプスの玄関・静岡県井川の駿河シャモ生産農場

駿河シャモとは?What's Suruga Syamo?

駿河シャモが開発された経緯

現在、日本で主に食用にされているブロイラーは、第2次世界大戦中にアメリカが前線基地の兵士に供給する牛肉不足を解決する対策として、「にわとり」の発育の速さと飼料効率のよさに着目し開発された早熟型の鶏です。
ブロイラー産業は工場的な生産が可能であり、安価で質の高い動物性タンパク質を安定的に供給できる点が大きな特徴となっています。
しかし、食生活の向上にともない食品に対する消費者の要求は「量から質、しかもおいしくて健康的な食品」へと移っており、鶏肉についても多様化が求められる時代になりました。
このような消費者の需要の変化を受けて、静岡県(静岡県畜産技術研究所)は、「歯ごたえと味があっておいしい鶏肉」を作ることを目指して駿河シャモを開発※、その後多くの生産者がその生産に携わりブランドが維持されています。

※県は特徴ある高品質肉用鶏を作る為に肉質、肉味の良い7種類の鳥をかけ合わせて、育種改良を行い最終的な「駿河シャモ」を完成させました。 (駿河シャモの基礎鶏:シャモをベースに名古屋種、土佐九斤、比内鶏、黄班プリマスロック、ロードアイランドレッド、白色プリマスロックを交配)

駿河シャモ

駿河シャモの特性

「駿河シャモ」はブロイラーとは異なるいわゆる「高品質肉用鶏」です。
ブロイラーは、早熟、生産性を重視開発したため、成鶏になるまで50~60日であるのに対して、駿河シャモでは、鶏が本来必要とする発育期間(オス120日、メスで150日)が必要です。
生産体制も、大量生産ではなく、飼育密度を広く取った「平飼い」で、ストレスを与えることなく、一羽一羽の状態を観察して大事に育てています。

駿河シャモの雛

駿河シャモの肉の特徴

調理例

駿河シャモの肉には、3つの特徴があります。
(1)肉に赤身があって健康的(2)脂肪が少なくヘルシー(3)おいしくて"こく"がある
駿河シャモの肉は、健康や体重を気にかける方にとって、最適な鶏肉です。また、味が濃いので調理したときも他の食材に負けません。
ブロイラーよりも成鶏になるまでの期間が長く、広い飼育密度で動き回るため、肉に歯ごたえがあることも特徴です。

鶏肉だけに留まらない駿河シャモの魅力

森山養鶏場では、駿河シャモの卵も生産しています。
一般的な採卵鶏と比較すると、駿河シャモは採卵率が低く販売価格も高くなってしまいますが、その卵は、卵黄の割合が多く、特に生食した場合はかなりのコクがあります。
調理で駿河シャモの肉と一緒に使うと、味の濃いシャモに負けることなく料理を際立たせることから、森山養鶏場ではあえて生産量の少ない卵生産に取り組んでいます。
熱々の駿河シャモの焼き鳥丼に、駿河シャモの卵をかければ他では決して食べられない駿河シャモ親子丼の完成です、是非お試しあれ。
玉子は、JA静岡市ファーマーズマーケットじまん市で購入できます。

駿河シャモの卵

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